車を売却するなら今がラストチャンス!

 半導体不足による新車供給遅れの影響で中古車市場は価格上昇が続き、一部車種で新車よりも中古車の値段が高くなる「逆転現象」も起きていました。しかしその流れは20233月頃から変わり始めているようです。そこで今回は現在の中古車市場についてお話しようと思います。

中古車価格の動向について

 中古車オークション大手ユー・エス・エスによると、平均落札価格は過去最高だった20229月の122万円台から2023年3月は89万円台まで下落しました。新型コロナウイルスの感染拡大で部品や半導体不足が生じたことで、多くの車種の納期が数か月以上と長期化していました。それによりすぐに納車できる中古車の需要が高い状態でしたが、新車流通減少の原因であった半導体不足が緩和されたことで中古車価格も落ち着きを見せ始めました。そのため、車を売却するなら今がラストチャンスと言えます

車の売り方

 車を売るにはどんな方法があるのでしょうか。大きく3つの方法があります。

1:個人売買

2305_1_1.png 知人や友人へ譲り渡したり、オークションなどを通じて直接やりとりすることで、個人でも車を売買することは可能です。しかし基本的に手続きを全て自分で行わなくてはなりません。慣れない手続きは時間や手間がかかるうえ、自分だけでなく売る相手が手続きを行わなければいけないこともあります。また、トラブルになった場合は当事者間で解決する必要もあるので、手続きに不安のある方にはおすすめしない方法です

2:車を下取りに出す

2305_1_2.png 下取りとは新車購入する自動車販売店で現在乗っている車を査定してもらい、引き取ってもらうことです。車を買うと同時に売却もできるので、手間がかからないことがメリットです。査定額を新車購入に充当できるため、値引きとしても利用できます。
 しかし、ディーラーの値引き額は新車販売の時に金額が決められており、下げられない分を下取りで補填していることもあります。そのため査定額が市場価格よりも低い場合があります

3:買取業者に依頼する

2305_1_3.png 車買取専門の業者に査定してもらい、車を買い取ってもらう方法もあります。多種多様な車を扱っており、メーカー・走行距離・年式に応じて市場需要を明確に判断して査定価格を算出しています。査定の基準は、日本自動車査定協会(JAAI)が定めた基準に応じての算出です。それに加えて中古車市場のニーズも取り入れるので、下取りと比べて高価買取を実施している場合が多いです
 車を売却する業者を選ぶ際、複数の買取業者と競合させることで、買取額の一番高い業者に売却することができます。しかし複数業者と査定のやり取りをするには手間も時間もかかるので、ある程度業者を絞り込んで査定依頼する方法がおすすめです。査定基準と中古車市場の需要も取り入れている車買取業者は、人気車種を持っていれば通常に比べて高い買取価格を提示してくれる可能性もあります。

車を売る場合には、必要な書類を事前に揃える必要があります

 書類を揃えたら買取業者を選定します。近くに店がない場合は、車の年式・走行距離・車種・在住地を入力すると探せる専門サイトなどでチェックすることができます。ネットに業者の口コミが載っている場合もあるので、参考にしながら業者選定をしてください。
 業者が決まったら査定依頼をします。査定は約30分程度で終了します。複数業者に見積依頼した場合は、数日かかることもあります。最初から査定額の上限を持ってくることはないため、希望買取額を提示してもらえるよう交渉していく必要があります。しかし車の査定額は年数経過で下がるため、交渉を長引かせるのはお勧めできません。査定額の有効期限は長くても2週間程度です

 価格に納得すれば売買契約を結び、車の引き渡しを行います。

車を売る時の注意点

 せっかく車を売るなら「より高く売る」ことに越したことはありません。そのためにも事前の準備が大切です。事前準備をすれば、査定額にも良い意味で表れる可能性があります
 大切なポイント6点を解説します。

1:買取相場を知る

2305_1_4.png 車を売却する時にまず知っておきたいのは、自分の車の買取相場を調べておくことです。買取相場を把握することで、安く査定をされる心配もありません。車の買取価格は、年式・走行距離・傷の有無・修復歴の有無・カスタマイズの有無などを総合的に評価され決められます。したがって、買取価格は中古車市場で固定されているので、どこの買取店に査定依頼しても、相場を大きく上回る価格を引き出すことは難しいと言えます。
 買取相場が分かっていると買取業者検討の材料になったり、査定額の交渉もしやすくなります。例えば、買取相場70万円の車を査定してもらい、70万円の買取額で提示されたときに「75万円ならすぐに売却を決める」という交渉を行えば、査定側も検討するかもしれません。
 買取相場は中古車販売価格から推測できます。所有している車の条件で、いくらで販売しているかを確認してみましょう。そしてその販売価格から約2~3割引いた価格が目安になります。

2:下取りより買取の方が高く売却できる

2305_1_5.png 一般的には下取り査定額よりも買取査定額の方が高くなる傾向があります。少しでも高い金額で売りたい場合には、複数業者の査定額を比較して一番高い業者で売却するとよいでしょう。一方で下取りは、手放す車の価格にはあまり関心を持たれないため、下取額を低く抑えられる可能性もあります。

3:売却時期(タイミング)がポイント

2305_1_6.png 車には高く売れる時期があります。それは1~3月と9~10月です。この時期は新生活や転勤が始まる直前で、車の需要も高まります。車の需要が高まるということは、中古車販売店は多く在庫を持ちたい時期でもあります。そのため、高く売れる傾向にあります。
 しかし中古車の査定基準は年数経過によって下がるため、早めに売るのが鉄則です。高く売れる時期を何か月も待っても、モデルチェンジが重なれば価格が下がることもあります。需要が多い時期に売却時期が重なれば一番ですが、タイミングが合わなければ売ることを検討した時から早めに売却をする方が高値を引き出せる可能性があります。

4:キズがあっても修理しない

2305_1_7.png 車には査定基準があり、ボディーにキズやへこみがある場合は減額の対象になります。そのため修理をしてから査定する方がいいと考えている方もいるかもしれません。しかし、基本的にキズやへこみを修理してからの査定額より、修理費の方が高く費用が掛かります。言い換えればキズやへこみを修理してもその金額分を回収することはできないのです。
 そして多くの買取業者や中古販売店では、自社で修理工場を持っているケースもあるため、コストをかけずに修理できることもあります。そのため、キズやへこみがあっても直さず査定に出す事をお勧めします

5:車検切れ前に査定

2305_1_8.png 車検の残り期間も中古車を購入する際には注意する情報になるため、車検を通しておくことがいいと思いがちですが、キズやへこみと同様で車検を通してから売ったとしてもかかった費用よりも高い査定額になる事はほとんどありません。売却する時に車検が残っていれば査定額は上がりますが、それほど期待しないことが必要です。それよりも車検が切れて買取業者まで移動させられないとレッカー代などの費用を払うことになるので、車検切れ前に売却しておくと無駄な費用が掛からずに済みます

6:売却前に車をきれいにしておく

2305_1_9.png 売却前に車をきれいにすることで、印象も変わります。車内・車外どちらもきれいにしておくことをお勧めします。特に車内の臭いには注意する必要があります。消臭スプレーをかけたり換気をすると臭いの残留は少なくなるので印象は良くなります。掃除機をかける、ごみを取り除くといった事も忘れずにしましょう。

最後に

 少しずつ新車の納車が順調に行われ始め、下取りや売却を検討されている方もいらっしゃるかと思います。コロナ禍に入ってから圧倒的に中古車の需要が高かった状態も解消され、状況が変わりつつあります。買換え、乗らなくなったなどで車を売りたい方は、お早めに車販売店や買取業者へご相談ください

キムラユニティーでは車両の買取も行っております。

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