車を購入する際「どのオプション装備を装着するか」で悩んだ経験は多くの方がされているのではないでしょうか。カタログやサイトを見るとたくさんのオプションがあります。あったら便利と思うものも、あれもこれもとつけてしまうと予算オーバーになってしまうため取捨選択が必要になります。そこで今回は、おすすめのオプションと後悔しないオプション選びのポイントについてお話したいと思います。
オプションには大きく2種類ある
車のオプションは大きく分けて「メーカーオプション」と「ディーラーオプション」の2種類があります。これらの主な違いは後付けできるかどうかです。
メーカーオプションとは、「工場で車を製造する段階につける」ものを指します。具体的な例として、純正ナビ、先進安全装置、バックモニター、本革シート、サンルーフなどです。これらは新車購入時のみ注文を受け付けており、後付けは基本出来ません。カタログに「メーカーオプション」と記載されているものを付けたい時は、新車を注文する早い段階での選択が必要です。
ディーラーオプションは、「車の製造後にディーラーでつける」オプションを指します。例えば、バイザー、フロアマット、ETC車載器、ドラレコなどです。こちらは後付けができるため、新車購入して時間が経過しても、中古車を購入した後にもつけることも可能です。
おすすめのオプション
1:ドアバイザー
ドアバイザーがついていると雨や雪の日に窓を少し開けても雨粒や雪が入りにくく、換気がしやすくなります。コロナ禍で車内換気を気遣うことが増えた今、おすすめのオプションと言えます。また、夏場に駐車する時少し窓を開けたい時にもドアバイザーがあると目立たずに窓を開けることができます。
2:ドライブレコーダー
事故や車上トラブルが起きた場合の証拠としても最近注目されているドライブレコーダー。ソニー損保株式会社が2022年6月に実施した「全国カーライフ実態調査」では、ドライブレコーダー搭載率は前年から6.3ポイント上昇した49.3%になり、ドラレコ普及率は年々高まっているようです。
もちろんドラレコはカー用品店で購入もできますが、配線が見えて後付け感が否めなくなります。費用は掛かりますが購入時に純正オプションとしてつけると、最初からインテリアの一部としてあるような自然な仕上がりが実現できます。
3:ETC車載器
ETC車載器は、高速道路を走行する時に欠かせない装備です。将来的に全国の高速道路で現金レーンを廃止しETC専用化をしようという流れもありますので、高速道路を走行する可能性がある場合にはぜひ装着しておきたいオプションです。こちらもドライブレコーダーと同様、純正オプションを選択することで後付けするよりも車内の配線をスッキリさせることができます。また、ETCの利用にはETCカードが必要になりますので、こちらも準備をしておきましょう。
後悔しないオプション選びのポイント
オプション選びで迷った場合には次の3つのポイントを確認してみてください。
1:利便性や安全性が向上するか
オプションをつけることで、ドライバーや同乗者にとって利便性や安全性が向上するかを考えましょう。通勤、送迎、業務での乗車など車を利用する機会が多い人ほど、重要なポイントになります。たとえ高性能なオプションでも「メリットを実感できなかった」と思えば、ドライバーにとって不要なオプションであると言えます。
2:使用する場面は多いか
「あったら便利だな」と思うオプションでも、使用するシーンが少ない可能性のある装備は装着するかをよく考えてみましょう。例えばシートヒーターがあれば寒い車内でも身体が温まりますが、暖かい季節は使用せず、1年のうち数か月しか使わないことも考えられます。また、キャンプの時に空を眺められる」「子供が喜ぶ」とサンルーフを付けても、実際にはあまり開閉しなかったということも想定できます。
いつ、どのようなときに使用するか、1年のうち利用する機会はどれぐらいあるかを具体的に想像して検討してみましょう。
3:後付けは可能か
後付けが可能なものは迷っている段階では装着せず、必要と感じた時にディーラーで相談するという方法もおすすめです。ただし、後付けのできないオプションもあるので、必要性を購入前にしっかり検討しましょう。また、メーカー純正オプションであれば、買取時に査定額がアップするものもあります。数年後に車を売却・下取りに出す予定がある場合にはオプションをつけておいてもよいでしょう。
最後に
様々なオプションがありますが、どのオプションが必要かというポイントは、人それぞれ異なります。どれだけ便利なオプションでも、その車を運転するドライバーや同乗者にとって必要がなければつけなくても問題はありません。装着するメリット・デメリットを考えながら納得いくまで検討してみてください。