「運転しやすい車」のチェックポイント

 免許を取得したばかりの初心者や、ペーパードライバーなど「運転に自信がない」という人はいらっしゃると思います。そんな方にとっては見た目以上に「運転しやすい車」かどうかが重要なポイントです。ではどんなところに注意して選べばいいのでしょうか。そこで今回は不安なく運転するための車選びのポイントをご紹介します。

運転しやすい車とは

 そもそも運転しやすい車とはどんな車の事を指すのでしょうか。車の運転のしやすさを決めるポイントは2つあります。

1:小回りが利く

2206_2_1.png 小回りが利く車は運転しやすいと言えます。小回りが利くと小さな交差点で右左折がしやすい、狭い路地走行がしやすいだけでなく、車庫入れや縦列駐車のしやすさにも影響します。

2:運転手にかかる負担が少ない

2206_2_2.png 運転には注意力や判断力、瞬発力などが必要となります。視界の悪い車など運転手への負担のかかる車は集中力が欠け、事故につながります。車体感覚がつかみやすい、視界が良い、周囲の様子が把握しやすい、運転をアシストする機能がついている車などであれば運転手への負担も軽減されます。また、運転がしやすいだけでなく事故の予防にも役立ちます

車選びのポイント

 運転しやすい車の特徴を踏まえ、実際の車選びで確かめたいポイントをご紹介します。

1:ボディサイズ

2206_2_3.png 運転しやすいボディサイズは、全長4,500mm前後、全幅1,800mm以下の車と言われています。一般的に、軽自動車やコンパクトカーが上記に該当します。コンパクトクラスのモデルは、狭い場所での行き違いや駐車場での出し入れがしやすいため、運転がしやすいといえるでしょう。

2:最小回転半径

2206_2_4.png 小回りの利き、いわゆる取り回しの良さを左右するのが最小回転半径です。最小回転半径が小さくなるほど小回りが利き、取り回しが良くなります。一般的には、4.5m以下だと小回りが利く5.5m以上になると小回りが利かないと言われています。カタログに掲載されているので確認しましょう。

3:視野の広さ

2206_2_5.png 理想はフロントとリアガラスが大きく、視界を遮るものが少ないものです。特に、フロントガラスの両脇にあるAピラー部分が細めの車は死角が減るためおすすめです。また、Aピラー付近に小窓が設けられているものだとより視界が広くなります

4:視点の高さ

2206_2_6.png 視点が高いほうが遠くまで見渡せ、車両感覚もつかみやすくなります。初心者の場合は、着座時にボンネットの先まで見えるくらいだと安心感を持って運転ができます。ボディサイズがコンパクトでも車高が低いと視点も低くなり運転がしづらくなります。

5:運転支援装備

2206_2_7.png 運転支援機能は最近急速に普及しました。バックモニターや衝突被害軽減ブレーキといった機能があることで、運転しやすさ以外にも交通事故を未然に防ぐ効果も得られます。最近では標準装備になっていることも多いですが、装備の有無はぜひ確認してみてください。

最後に

 ここまで運転しやすい車についてご紹介しましたが、車選びをする際はできる限り試乗をお勧めします。世間で運転しやすいと言われている車でも、自分にとって運転しやすいかどうかは分かりません。運転しやすいかどうかは、実際に運転席へ座って確かめるのが確実です。一度買えば数年は乗ることになりますし、十分に検討してあなたなりの運転しやすい車を探してみてください。