飲酒運転を絶対にしない!絶対にさせない!

 新年明けましておめでとうございます。皆さんは年末年始どうお過ごしになりましたか。コロナウイルスの流行で忘年会などの会食や帰省の自粛をされた方が多いと思いますが、十分な感染対策のもと久しぶりにご家族やご友人との時間を過ごされた方もいらっしゃるかと思います。そして例年ほどではなくとも、年末年始はやはりお酒を飲む機会が増えるのではないでしょうか。
 そこで今回は「飲酒運転」についてお話をさせていただきます。

飲酒運転の罰則について

2012_2_1.jpg 飲酒運転の罰則は、運転者はもちろん、同乗者、車両提供者、酒類提供者といった周囲の人に対しても重い罰則が科せられる、大変厳しい内容となっています。この機会に今一度内容をおさらいしておきましょう。

運転者に対しての罰則

飲酒運転は大きく「酒酔い」「酒気帯び」の2種類に分けられます。

種類状態罰則違反点数
酒酔い運転 アルコールの影響で正常に運転できない恐れがある状態 5年以下の懲役または100万円以下の罰金 35点(免許取り消し、欠格期間3年)
酒気帯び運転 呼気のアルコール濃度0.25mg以上 3年以下の懲役または50万円以下の罰金 25点(免許取り消し、欠格期間2年)
呼気のアルコール濃度0.15mg以上 13点(免許停止90日間)
他者を死傷させた場合
種類被害者罰則
自動車運転過失致死傷罪 負傷・死亡 7年以下の懲役もしくは禁錮、
または100万円以下の罰金
危険運転致死傷罪 負傷 15年以下の懲役
死亡 1年以上の有期懲役

運転者以外に対して

車両提供者には運転手と同じ罰則が科されます。

周囲の人の立場状態罰則
車両提供者 酒酔い運転 5年以下の懲役または100万円以下の罰金
酒気帯び運転 3年以下の懲役または50万円以下の罰金
酒類提供者・同乗者 酒酔い運転
酒気帯び運転 2年以下の懲役または30万円以下の罰金

2012_2_2.jpg 「自転車なら運転しても大丈夫だろう」と思っている方もいるかもしれませんが、自転車も道路交通法で軽車両と定められているため、飲酒後に自転車を運転することは禁止されています。酒酔い運転や一時不停止、信号無視などの違反を3年以内に2回以上行った悪質運転者には自転車運転者講習の受講か5万円以下の罰金を支払うことが義務付けられています。

アルコールが抜ける時間はどれぐらいかかる?

2012_2_4.jpg 飲酒後、何時間でアルコールが抜けて運転できるようになるかをご存知ですか?アルコール分解能力は、体重・体調・体質などによって人それぞれ異なりますが、一般的には体重が軽い人よりも重い人の方が血液量も多くなるため、血中アルコール濃度は低くなると言われています。体重60~70kgの人の場合、1時間で純アルコール20gを摂取した場合、分解するまでに約4時間必要となります。

純アルコール量の計算式

純アルコール量(g)=お酒の量(ml)×アルコール度数/100×0.8(アルコール比重)

純アルコール20gに相当する酒量
    • ビールロング缶1本(500ml/ALC.5%)
    • チューハイ缶1本(350ml/ALC.7%)
    • 日本酒1合(180ml)
    • 焼酎グラス1/2杯(100ml/ALC.25度)
    • ワイングラス2杯(200ml)

 ただし前述したとおり、アルコール分解能力には個人差があるため、約4時間という数字はあくまでも目安です。また睡眠時はアルコール分解能力が低下するため、お酒を飲んだ後は十分な時間を空けて体内からアルコールが抜けきるまでは絶対に運転をしないでください。たとえ飲んだ量が少量であっても、その日は運転を避けましょう

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 最近ではアルコールチェッカーもネット通販などで購入することができます。特に業務で車を使う場合には乗車前の確認を徹底するようにしましょう

最後に

 飲酒運転は重大な犯罪行為です。飲酒運転を絶対にしない!絶対にさせない!という強い意志を一人一人が持つことがとても大切です。悲しい事故を起こさないためにも、自分が注意することはもとより周りの方にも声掛けして、飲酒運転を撲滅しましょう。「飲んだら乗るな!乗るなら飲むな!」を合言葉に、皆さんがご家族、ご友人と楽しい時間を過ごしていただけていれば大変嬉しく思います。