この夏40度以上を観測した地点もあり、全国でまだまだ酷暑が続いています。運転中もちろんエアコンが欠かせませんが、皆さんカーエアコンの調子はいかがでしょうか?最近効きが良くない、気になる音がする等の不調を感じている方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、夏のエアコントラブルについてお話したいと思います。
エアコンが効かない原因
カーエアコンは様々な装置から構成されており、あらゆるトラブルの原因が考えられますが、代表的な原因は以下の通りです。
ですが、エアコンが効かなくなる原因はひとつとは限らず自己判断は大変難しいと言われています。最終的にはディーラーや整備工場などで判断を仰ぐのが賢明と言えます。
異常に気づいたら試しておきたいこと
車に乗ってエアコンを付けて異常を感じた時、まず自分でできる故障確認の方法があります。原因によっては自分でメンテナンスできる場合もありますので、参考にしてみてください。
1:フィルターの確認
エアコンから送風されてこない、冷房設定しているのに冷風が出ないといった場合には、まずエアコンフィルターの掃除や交換をしてみましょう。フィルターの掃除や交換で動作が確認できれば、フィルターの目詰まりが原因だと言えます。
エアコンフィルターの交換方法は以下の通りです。
エアコンフィルターの汚れはエアコンから出る嫌な臭いの原因にも繋がります。1年または15,000km走行毎の定期的な交換をおすすめします。
2:エアコン機能の確認
エアコンを最も低い温度に設定し、外気を取り込むように切り替えます。風量を最大にてそのまましばらく走行してみましょう。機能が正常であれば、しっかりと車内が冷えるはずです。しばらく走行しても冷えを感じないようであれば、故障の可能性が高くなります。
3:エアコンベルトの確認
故障を感じた時にはエアコンを作動させているエアコンベルトに問題がある場合もあります。エアコンのスイッチをオンにしてからエンジンをかけた時、異音がする場合はベルト交換が必要な時期と言われています。
また、エアコンから「ガラガラ」「カラカラ」という異音がする場合には、ブロアファンモーターの故障という別の原因も考えられます。ブロアファンモーターはエアコンの風を生み出す部品で、最悪の場合エアコンから風が出なくなります。
さらにコンプレッサーの故障も異音の原因となります。コンプレッサーが動かなくなると、エバポレーター、ブロアファンモーターといった、エアコンの重要な部分を動かすことができなくなります。 このような場合は素人が修理することは難しいです。ディーラーや整備工場へ相談してみましょう。
エアコントラブルを防ぐための対策
命の危険を感じるほどの暑さが続いている最近ではエアコンの温度や風量をつい強く設定しがちですが、エアコンに負担がかかり、トラブルが起こりやすくなる場合もあります。そこでエアコントラブルを防ぐための対策をお教えします。
1:バッテリーへの負担をかけないようにする
駐車していて車内が熱くなっていた場合、エアコンを全開にして数分待ってからスタートしたという経験はあるかと思います。ごく当たり前の事ですが、停車していた状態からいきなりクーラーを使うと、バッテリーにも負担がかかります。放っておくと冷却水の水温が上がり、オーバーヒートを起こす原因にも繋がります。
そこで少しでもバッテリーの負担を減らし、かつ急速に車内温度を下げるためには以下の方法がお勧めです。
2:日頃のメンテナンスで異常を早期発見
急にエアコンが効かなくなったという事のないよう、日頃からのメンテナンスを行いましょう。先に紹介した通りエアコンフィルターの掃除や交換は自分で行うこともできます。エアコンガスのチェック・補充はディーラー・整備工場で見てもらうのが賢明です。「何となくエアコンの効きが悪いかも」と感じた時は、放置せずに早めの点検をお願いします。
最後に
一口にエアコントラブルと言ってもその原因は実に多種多様で、今回ご紹介した内容以外の原因も多くあります。そのため、素人判断では通用しない場合があります。ご紹介した故障の確認方法でも原因が掴めない場合は、むやみに触らずディーラーや整備工場といったプロへ点検・修理の依頼をお願いします。 厳しい暑さはしばらく続きます。カーエアコンを適切に使用して、車内での熱中症予防にも努めましょう。