クルマの新型コロナ対策できてますか?

 現在、世界的に猛威をふるっている新型コロナウイルス。行政から「3密(密閉、密集、密接)」を避けるよう指導が行われていたり、マスクの着用や手洗い・うがい、アルコール消毒等、ご自身で徹底されている方がほとんどかと思いますが、今回は「車」を利用する際の感染予防についてお話しします。
 一つの車両を何人かの従業員で活用するケースや、ご家族で共有するケース、カーシェアやレンタカーを利用するケース等、複数人で利用する際のリスクを少しでも軽減しましょう!

クルマのウイルス対策3つのポイント

窓を開けてこまめに換気を行うのはもちろんですが、押さえるべきポイントは「除菌と湿度を保つ」ことです。

対策1「自分でできる除菌と消毒」

2004_2_1.jpg 厚生労働省が発表する「手洗いの回数・時間による効果」によれば、手洗いをしていない状態の場合、約100万個ものウイルスが付着しているとされています。そんな手で触るハンドルやシートには、大量のウイルスが付着している恐れがあります。そこで、車の運転をする前後にはアルコール除菌シートで拭く除菌スプレーを吹きかけるなどの除菌・消毒を行いましょう。

 除菌シートを使用する際は、ハンドル・シート・カーナビの画面・ボタン・ドアノブ・シフトノブ・各種操作ボタンなど、全体をくまなく拭き取りましょう。こまめに拭けるよう除菌シートは車内に常備しておくのも良いでしょう。

対策2「エアコンフィルターの交換」

2004_2_2.jpg 新型コロナ対策でマスクは私たちにとって必要不可欠なアイテムですが、「エアコンフィルター」はクルマにとってのマスクです。車の内部へ入り込んでくる空気はフィルターを通りますから、使い続ければ当然汚れます。長い間交換しないと、エアコンの効きも悪くなりますし、車内に嫌な臭いがすることもあります。車内環境を快適にするためにも、定期的な交換がお勧めです。
 新型コロナウイルスの対策に限らず、エアコンフィルターの交換時期の目安は使用期間1年以上、もしくは走行距離1万キロ以上と推奨されています。現在ではウイルスを除去するタイプのものも多数出ており、今の時期なら花粉症にも効いて一石二鳥です。1年以上交換ができていない場合は、この機会に是非交換してみてはいかがでしょうか。

対策3「加湿」

2004_2_3.jpg ウイルスは乾燥を好むと言われています。車内は空気が乾燥しやすく、のどの粘膜が機能低下してしまうと感染リスクを高めてしまうため、加湿器の設置が重要です。また、空気中に舞っている花粉を床・地面に落としてくれるので、エアコンフィルター同様、花粉にも効果的です。


 アロマタイプのものだと気分転換やリフレッシュにも良いでしょう。近年、小型でオシャレなデザインの加湿器も発売されているため、車のインテリアとしても楽しめ、運転時間をより楽しいものにしてくれます。

ウイルス対策実施の注意点

 除菌を行う際、アルコール度数が高い製品の場合、場所によっては変色や色落ちが発生してしまう可能性があります。実際に車の消毒を行う前に、目立たない部分でお試しいただくことをお勧めします。また、加湿で注意していただきたいのがカビの発生です。カビを発生させないためにも、結露した部分はすぐに拭き取るようにしてください。

最後に

 今回は、簡単に実践できる対策を3つ紹介させていただきました。ボディは丸洗いできますが、車内は丸洗いができません。ご自身で積極的に換気や除菌を行い、接触感染のリスク低減につなげましょう。
 また、可能な限り車の使用者を固定する、カーシェアやレンタカーなどの利用を控えるなど、そもそも不特定多数で車を利用する環境を作らないのも対策の一つです。ウイルス対策を確実に実施してご自身や大切なご家族、同僚など同乗者を守りましょう。