皆さま、既にご存知かもしれませんが、4月1日にトヨタ自動車から一部改良されたカローラが発売されました。今回はマイナーチェンジと聞いていたのですが、実際カタログを見たら「あれ、今回フルモデルチェンジ!?」と疑ってしまうほどの変貌ぶりです。今回はそんな新型カローラを皆さま方にご紹介したいと思います。
旧モデルからの主な変更点
まず特筆すべき大きな変更点はボディデザインです。旧モデルと比べてモダンなデザインは、個人的な感想ではあるが「かっこよくなった」と率直に思った次第です。さらに自動ブレーキや白線の逸脱防止機能などを備えた予防安全システムを主力の上級タイプで標準搭載し、オプションとしても5万円で提供する仕様になっています。トヨタがこのシステムを標準搭載するのは一部の高級車を除けば初めてで、安全性能を高めて幅広い顧客層へ普及させるのが狙いです。
また、カローラの改良は2年10ヶ月ぶりで、セダンタイプ「アクシオ」の価格は144万6218円から、ワゴンタイプ「フィールダー」は161万1163円からで、改良前に比べて約5万円~約14万円高く、燃費はアクシオがガソリン1リットルあたり23.4kmと、約1割向上しました。
予防安全システムは、赤外線レーザーとカメラで前方の障害物を検知し、時速10~80kmの範囲であれば、運転者が危険に気付かなくても自動ブレーキが作動する機能などが装備されました。
車両本体価格
車名 | 駆動 | グレード | 旧 | 新 | 値上がり額 |
---|---|---|---|---|---|
アクシオ |
2WD | 1.5X | 1,440,000円 | 1,584,655円 | 144,655円 |
HYBRID | 1,925,000円 | 2,030,400円 | 105,400円 | ||
4WD | 1.5X | 1,629,000円 | 1,726,037円 | 97,037円 | |
フィールダー | 2WD | 1.5X | 1,640,572円 | 1,743,709円 | 103,137円 |
HYBRID | 2,144,571円 | 2,195,345円 | 50,774円 | ||
4WD | 1.5X | 1,834,972円 | 1,885,091円 | 50,119円 |
燃費性能 (メーカーカタログ値:JC08モード)
車名 | 駆動 | 種類 | 旧 | 新 | 改善距離 |
---|---|---|---|---|---|
アクシオ |
2WD | ガソリン | 20.0km/L | 23.4km/L | 3.4km |
ハイブリッド | 33.0km/L | 33.8km/L | 0.8km | ||
4WD | ガソリン | 16.4km/L | 16.4km/L | 0.0km | |
フィールダー | 2WD | ガソリン | 19.6km/L | 23.0km/L | 3.4km |
ハイブリッド | 33.0km/L | 33.8km/L | 0.8km | ||
4WD | ガソリン | 16.0km/L | 16.0km/L | 0.0km |
※排気量1500ccのみ抜粋(MT車及び旧グレードのLUXELの比較は除く)
新型安全技術を駆使した予防安全システム
トヨタの「安全性の追求」から生まれた先進の衝突回避支援パッケージ。それが「Toyota Safety Sense C」です。車速が高い事故ほど重大事故につながるというデータをはじめ、さまざまな交通事故統計を分析し、発生割合の高い事故に対応する3つの先進安全機能をパッケージ化しています。
同時に、各機能の信頼性を高める高精度な検知センサーを新開発しており、最先端の技術革新の成果を組み入れ、ドライバーの安全運転を多面的にサポートする機能が搭載されています。
Toyota Safety Sense Cの3つの機能
衝突回避や衝突被害の軽減をサポート
1:プリクラッシュセーフティシステム(レーザーレーダー+単眼カメラ方式)
進路上の先行車をレーザーレーダーと単眼カメラで検出。衝突が予測される場合には、警報を発して回避操作を促します。その際、約30km/h~80km/hで走行中にブレーキを踏むと、強力なブレーキアシストが作動します。仮にブレーキを踏めなかった場合でも、自動ブレーキが約10km/h~80km/hの車速域で作動し、約30km/h減速。たとえば停止車両に対し自車速度30km/hの場合は、衝突の回避あるいは衝突被害の軽減を支援します。
車線逸脱による事故の未然防止
2:レーンディパーチャーアラート
レーンディパーチャーアラート*1は、道路上の白線(黄線)をセンサーで認識し、ドライバーがウインカー操作を行わずに車線を逸脱する可能性がある場合、ブザーとディスプレイ表示による警報でお知らせします。
*1.車線逸脱警報
夜間の歩行者などの早期発見に貢献
3:オートマチックハイビーム
ハイビームとロービームを自動で切り替え、夜間の歩行者などの早期発見をサポート。切り替え忘れを防ぐほか、手動操作の煩わしさも軽減します。
最後に
トヨタがこれまで提供してきた予防安全システムはパッケージで10万円と比較的高く、また、高級車への搭載が中心でした。私共も仕事柄お客様とお話をさせて頂く機会が多く「カローラクラスに自動ブレーキはいつ搭載されるの?」とよくお問い合わせを頂いていたこともあり、皆さま方にとって待望の1台になるのではないでしょうか。
「デザイン」「燃費」「安全性」さらには「コスト」の4拍子揃った新型カローラ。是非導入を検討してみてはいかがでしょうか。