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AI機能を活用!新たな交通運転管理を‐Offseg- - くるまが

はじめに

 「運転中の居眠り運転、ながら運転、信号無視を監視・抑制」「交通事故が発生した際に管理者へ通知」「発生した事故情報を元に安全運転教育を配信」そんな事がAIを活用し、すべて自動で出来る時代になりました。本日はAIを活用した安全運転管理サービス「Offseg(オフセグ)」をご紹介します。

 

安全運転管理テレマティクスサービス Offsegの特徴

 運転者ごとの特性を把握し、実際の映像を用いた教材を作成する作業は時間も工数もかかり管理者に負担が大きくのしかかります。しかし、今回ご紹介する車両の走行記録が可能なテレマティクスサービスの活用で「システム上での管理」が可能となり、AIとクラウドを活用して管理者の人力による安全運転管理業務工数を削減し、安全運転教育をスムーズに進めることができる機能です。

 

Offsegに搭載されている機能

①ハイスペックカメラ

 映像もハッキリとクリアに残せるようハイスペックカメラを活用しています。カメラは前方・車内を撮影できる様一体化し360°撮影可能です。オプションで後方カメラの設置も可能で、あおり運転などもデータを残すことができます。
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②機器の小型化

2504_1_2.png 前方カメラは運転手様の視界の妨げにならないよう配慮されており、名刺サイズまで小型化を実現しました。車内に搭載してもすっきり見えるため安全運転にも貢献します。

③駐車中の様子も記録

2504_1_3.png 「駐車中も車が心配...」という方に嬉しい機能が駐車中の様子も記録されるという点です。バッテリー上がりにならない様「定電圧検知時のシャットダウン機能」を搭載しております。常にデータを残しているので当て逃げ被害にあった場合も安心です。



AIを活用した事故未然防止機能

 Offsegの魅力的な機能のひとつに「運転中の検知機能」があります。運転者の顔認証を行い、「運転中の事故の原因になりやすい場面」をAIで検知するとリアルタイムで音声にて運転手様に警告を行うという機能です。こちらは管理者にも即座にメールにて報告が届き、管理画面より事故状況を映像にてご確認いただけます。この「運転中の事故の原因になりやすい場面」についてですが、人的事故要因の約7割を占める「12種類の事故シーン」が登録されています。

◆「12種類の事故シーン」
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安全運転診断機能

 通常、事故が発生すると管理者は事故再発防止の為、まずはSDカードをドライブレコーダーから抜いて、パソコンで読み込み、人の目で確認する方が多いのではないでしょうか?その場合、手間も時間もかかり負担も大きいのが現実です。これがOffsegであれば効率的に自動で解析を行う事が出来るのです。

①運転者の運転特性の可視化

2504_1_5.png Offsegでは蓄積された走行データより、AIにて運転者の癖などの特性をグラフ・数値を用いて可視化できるため、これまで把握できなかった潜在的リスクが明確となり、管理者は効率的に指導をサポートできます。運転実績は管理者の画面よりランキング形式で表示されるという機能もあります。

 

②e-learning機能(安全運転教育の自動化)

2504_1_6.png 運転者の走行データからAIが安全運転教育資料の自動作成を行い、各運転者のスマホに自動配信されます。車両管理者は運転者の受講状況も把握できるため、最小の工数で効果的に安全運転教育を行うことができます。運転者もスマホに届くため時間・場所を問わず手間なく受講していただく事ができ運転意識を素早く、効率的に高めていただけます。
 またこの安全運転教育資料については「動画問題」、「文章問題」、「画像問題」、の3形式にて作成され、実際の運転者の運転映像を取り込むため、個々の特性に合った教材にて受講していただく事ができます。

見やすさに特化した管理画面

 車両管理者は「ダッシュボード機能」にて、事故発生映像、重大事故に繋がりそうであった危険なヒヤリハット映像、免許証・車検証などをご覧いただけます。画面の見やすさに特化した画面も魅力のひとつです。
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参考)株式会社デンソーテン公式HP https://www.denso-ten.com/jp/offseg/

最後に

 車両管理や安全教育には多くの時間やコスト、手間がかかります。Offsegには他にも今回紹介しきれていないアルコール検知の測定結果や日報の自動作成機能などもあります。いかに車両管理者の手間をなくし、時間をかけずに管理業務ができるのか、さらには運転者にとっても事故に遭った場合少しでも早く手軽に再発防止に取り組んで頂けるのかを導き出した製品です。
 皆さまの安全運転管理サポートにご活用されてみてはいかがでしょうか?安全運転管理の運用体制に関するお悩み事や、テレマティクスサービス、ドライブレコーダーをご検討中でしたら、下記お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

URL: https://www.carmanagementservice.com/form/inquiry.html  

事故を防ぐ運転で子どもたちを守ろう - くるまが

 4月は入学式を迎え、真新しいランドセルを背負った小学1年生を多く見かける季節です。自分ひとりで歩く「一人歩きデビュー」という状況と子どもならではの行動特性があるため、事故が起こりやすく交通事故が増える可能性があります。そこで今回は子どもの行動特性を知り、事故を防ぐ運転行動について考えてみましょう。

 

小学生の交通事故の特徴

警察庁が2019年から2023年に起きた交通事故の分析をしたところ、歩行中の小学生の死傷・重傷者はこの5年間で2,011人に上ります。
歩行中児童の交通事故の特徴は以下の通りです。

歩行中の事故が最も多い(過去5年合計で約6割

・小学1年生の歩行中死者・重傷者数は6年生の約2.9倍(学年が低いほど歩行中、学年が高くなると自転車乗用中の割合が高くなる)

・1年生の第1のピークは6月

・歩行中死者・重傷者の約3割飛び出しが原因

 
学年別にみると、小学校1年生は472人で、最も少ないのは小学校6年生の162人となっています。死者に絞ると、小学校1年生は10人です(図1)。
歩行中の交通事故については、死者・重傷者では小学校1年生は6年生の約2.9倍に上ります。

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参考資料:政府広報オンライン「小学校1年生の歩行中の死者・重傷者は6年生の約2.9倍!新1年生を交通事故から守るには?」https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201804/1.html


 小学1・2年生は歩行中交通事故に遭いやすい「魔の7歳」と呼ばれています。これは交通事故総合分析センターが発表した統計データを年齢別に見た時、死者・負傷者が最も多いのが7歳というところから来ています。今まで親が近くで見守っていた環境から、親の手を離れて一人、または子どもだけで登下校や外遊びをするようになります。一人での行動に不慣れなこともあり、ついうっかり危険な行動を取る可能性があることをドライバー側は頭に入れておく必要があります。

 子どもの特性を知ろう

 子どもには大人と異なる特性があり、それによって事故に遭いやすくなる可能性があります。まずは子どもの行動特性を知り、事故を起こさないためにはどのような運転を心掛けるべきか考えてみましょう。

1:衝動的な行動を取る

2503_2_2.png 子どもは注意の配分や感情コントロールができず、一点に集中してしまう傾向があります。突然道路の反対側にいる友達に向かって走り出したり、ボールを追いかけて道路へ飛び出したり、周囲の状況を確認しないまま行動することがあります。また、遊んでいて急に走り出す、うろうろ蛇行するなどの予測できない行動を取ることもあります。

 

2:何が危険かの判断・予測ができず、危険が迫っていても気づかない

2503_2_3.png 学校で交通安全教室が開かれるなど交通ルールを学ぶ機会は増えていますが、子どもはどうしても状況判断や予測に関する力が不十分です。

車が接近しているかの判断に子どもは約2秒以上の時間を必要とすると言われています。子どもは「みぎ、ひだり、みぎ」と首を振って周囲を確認したつもりで歩き出しても、実は確認が不十分という場合があります。また、「信号を守って横断歩道を渡る」ということを理解していても「左折車や対向車線の右折車に巻き込まれる危険」については理解が不十分で、横断歩道の端を歩くといった可能性も考えられます。

 

3:身体が発育途上

2503_2_4.png 子どもは身体が小さく死角に入りやすいだけでなく大人に比べて視野が狭いため、周囲の情報を収集する能力が十分に備わっていないと言えます。6歳児の視力は大人と同程度ですが、視野は水平方向が大人約150度に対して約90度、垂直方向は大人約120度に対して約70度と狭い範囲しか見えていません。そのため、接近してくる車や自転車などを大人と同じように認識できず、運転者が子どもに気付いていても子供からは車が見えていない可能性があります。

 

子どもを交通事故から守る運転

 ここまで紹介した通り、子どもは身体的にも精神的にも未成熟で交通の場では弱者です。交通事故から子どもを守るためには、ドライバーも慎重な運転をする必要があります。ここでは子どもを事故から守るために、ハンドルを握る私たちができることをご紹介します。

 

1:子どもが居そうな場所や時間帯は慎重に運転する

2503_2_5.png 学校周辺や生活道路など子供の多い場所、登下校時や放課後など子どもが外にいそうな場所・時間帯は慎重な運転をしましょう。学校を中心とした半径500m内にはスクールゾーンが設置され、速度規制や登下校時の通行が禁止されていたりします。また、生活道路区域を示すゾーン30では、最高速度30km/hの規制があります。これらの標識・道路標示に従って子どもが多い場所を把握して運転しましょう。

 

2:子どもの近くを通過する時は減速し、距離をあける

2503_2_6.png 子どもは近づいてくる車を容易に把握できないだけでなく、興味があることに気が移りやすいため、道路の向こうに友達を見つけた時などは周囲を気にせず道路へ飛び出す危険性が高いです。歩道にいる子供や路側帯を通行中の子どもを見かけたら「車に気付いていない」と考えて子どもの飛び出しを疑い、速度を落として子どもとの距離を開けて通過しましょう。

 

3:見通しの悪い場所では充分な安全確認をする

2503_2_7.png 左右見通しの悪い交差点や路地では、危険を理解していない子どもが急に飛び出したり、曲がった先に現れる危険があります。見通しの悪い交差点や路地を通過する時は二段階停止を行い、十分安全確認を行いましょう。

 

4:横断歩道では周囲の安全確認を行う

2503_2_8.png 信号のない横断歩道付近に子供がいる場合は注意深く見守り、徐行して通過しましょう。横断歩道は歩行者優先なので、子どもが横断しようとしている場合は一時停止して渡り切るのを見届けてからゆっくり発進しましょう。信号のある横断歩道付近では、青信号になったからといってすぐ発進するのは危険です。子供が横断歩道に飛び出してこないかを確かめてから発進するようにしましょう。

 

最後に

 子どもを交通事故から守るためには思いやりの気持ちを持つことが大切です。子どもの特性を理解し、慎重な運転を心掛けましょう。また、子どもが交通ルールを理解するためにも、普段から大人が交通ルール遵守の手本を示すことも大切です。大人の何気ない行動も子どもは見ています。運転時はもちろん、歩行時や自転車運転時にも交通ルールを守るようにしましょう。

継続車検、2ヶ月前から受検可能に - くるまが

 国土交通省は、20254月から車検を受けられる期限が、車検証の有効期限満了日の「2ヶ月前」から受けられるよう規制緩和したことを発表しました。車検を2ヶ月前に受けられるようになることによって、車検予約の混雑緩和や車検切れなどのリスクの軽減が期待されています。今回は継続車検の受検期間が変更された背景やメリットについてお話しします。

検査期間が変更された背景

 今回の改正の目的は、年度末の車検の混雑緩和自動車整備士の働き方改善を図ることです。現在は車検期限の1ヶ月前(離島に使用の本拠の位置がある車両の場合は、2ヶ月前)から車検を受けることができますが、2025年4月からは、全国一律に「2ヶ月前」から受けられるようになり、車検時期をより柔軟に選択できるようになります。法改正後は、たとえば、6月15日が車検満了日であれば4月15日から車検に出すことが可能です。

車検繁忙期はいつ?

 車の購入や買い替えが多い3月は、必然的に車検需要も高まります。基本的には乗用車の新車の初度登録年月から3年後の同月に初回の車検満了を迎え、その後2年おきの同月に更新されていくためです。よって年間で新車が最も売れる3月が車検対応で整備工場が最も混雑する時期となります。また年間を通して新車販売台数が比較的多い2月と9月も車検台数が多い傾向にあります。過去10年を振り返っても、多少の増減はあるものの、ほぼこの傾向に変化はありません。
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 国土交通省が発表した過去5年間(2019-2023年)の月別車検台数では、1年の平均が約281万台に対して、3月が約389万台と突出していることが分かります。こうした現状により、以下のような課題が発生しています。

  1.混雑時期の集中により車検・整備の予約が取りづらく、車検切れのリスクがある
  2.自動車整備士の残業・休日出勤が増加し、過労状態に陥るリスクがある

 これまでも、2ヶ月前でも車検を受けることは出来ましたが、前倒しになった分、次回の車検までの期間が短くなり、残りの有効期限分だけ損をすることになっていました。法改正により受検可能期間が拡大され、特定の期間に集中する検査業務を分散させ整備工場の負担を減らすことによって、自動車の使用者の利便性向上を図ります。

 

車検の受検期間拡大のメリット

 道路運送車両法施行規則が改正され、有効期間満了日の2ヶ月前から満了日までの間に車検を受けた場合でも、残りの有効期間が失われることはありません。また、自賠責保険の有効期間も、車検の制度改正に伴い2025年4月1日以降は2ヶ月前から手続きができるようになります。これにより、車検を受ける時期が60日間の余裕があるため、自分のスケジュールに合わせて柔軟に調整することができます。ただし受検可能期間が広がっても、年度末に車検のニーズが集中する事実は変わりません。「2ヶ月あるから」とのんびりしていると、予約が埋まってしまう可能性もあります。早めに車検を受けることで、うっかり車検切れになってしまうのを防ぐことができます。有効期限1ヶ月前からの受検が原則となっている現在はもちろんのこと、制度が改正される20254月以降も余裕をもった車検予約・受検をおすすめします。

  実は、車検の受検自体は「車検証の有効期間内」であれば、いつでも可能であること、ご存じでしょうか。しかし受検のタイミングによっては、以下のように新車検証の有効期限が変わりますので注意が必要です。

・車検証の有効期限前2ヶ月以内に受検:「旧車検証の有効期限」から2年後

・車検証の有効期限から2ヶ月前より早く受検:「受検日」から2年後

つまり改正後を例に考えると、車検証の有効期限前2ヶ月より早く受検した場合、有効期限前2ヶ月以内に受検するより新車検証の有効期限が短くなります。
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最後に

 この記事では継続車検が2ヶ月前から受検できるようになる背景やメリットについてお話ししました。年度末に集中する車検需要が今回の法改正によって分散される見込みがあるものの、ご自身のご予定に合わせて余裕を持った早めの予約を心掛けましょう。

弊社では愛知県内に整備工場が6店舗あり、マイカー車検の際にネットから予約すると、"WEB割"で1,000円引きとなり、また車検満期月2ヶ月前にご予約すると"早割"で2,000円引きになります。下記のリンクよりいつでもご予約できますので、ぜひお気軽にお問合せ下さい。

 

車検予約|オートプラザラビット

 

参考:車検の継続検査が2カ月前から可能(2025年4月1日施行)に!その理由は? - 新車情報の車ニュースを配信中 - 中古車のガリバー

誰でもすぐにできる!ガソリン代節約術 - くるまが

 2024年12月から始まった政府のガソリン補助金縮小により、ガソリン販売価格の高騰が続いています。ガソリン以外にもあらゆるモノの値上がりが続き、少しでもガソリン代を節約したいと思うのは当然かと思います。そこで今回は誰でもすぐにできるガソリン代節約術をお伝えします。

 

価格高騰で求められる低燃費運転

 資源エネルギー庁発表の給油所小売価格調査によると、202525日時点のレギュラーガソリン全国平均価格は、レギュラーで1リットルあたり184.6円になりました。歴史的水準での高騰が続いている中、ガソリン代節約は大量の車を保有する企業でも重要な課題です。

電気自動車やハイブリッド車など、燃費の良い車を選定するというのも方法ですが、車両の買換えは難しいという場合は「日々の運転の仕方」を見直してみませんか。

 低燃費運転(エコドライブ)をすることで車種や運転方法によって異なりますが、一般的には10~20%ほどの節約が可能と言われています。さらに燃費を改善するだけでなくCo2の排出を減らして地球にも優しいという効果もあります。また、環境庁では「エコドライブ10のすすめ」を策定し、地球と財布に優しい運転を推進しています。

 

燃費を改善する「低燃費運転」のコツ

低燃費運転はドライバーの心がけひとつですぐに始められることが多いです。これからご紹介する低燃費運転のコツを次の運転からぜひ取り入れてみましょう。

 

1: 発進時はゆっくりアクセルを踏む

2502_2_1.png 燃費が最も悪いのは停車している状態から走り出す時なので、発進時に最も燃費がいい運転方法はゆっくりとアクセルを踏んで徐々に加速することです。目安となる方法は、ゆっくり5つ数える間に時速20kmになるように加速です。このスタート方法を心掛けるだけで、10%ほど燃費が向上すると言われています。

 

2:急発進・急加速をしない

2502_2_2.png 急発進や急加速を行うと、エンジンからは多くのが発生します。この熱を冷却するためにより多くの燃料を消費します。そのため、車は加速や減速を繰り返すより、一定の速度で走行した方が燃料を効率的に消費できます。また、急発進・急加速はエンジンに負担がかかり、寿命を短くします。アクセルやブレーキはゆっくりと踏み込み、急な動作を避けましょう

また、減速する時にエンジンブレーキを積極的に使いましょう。減速時に早めにアクセルから足を離すことで2%程度の燃費改善が見込まれ、ガソリン節約にも有用と言われています。

 

3:無駄なアイドリングをしない

2502_2_3.png 待ち合わせや荷物の積み下ろしでエンジンをかけたまま車を離れることは避けましょう。アイドリング時には10分で130ccの燃料を消費すると言われています。少しだけだからと車をアイドリングさせず、エンジンを切っておきましょう。冬場に暖機運転をしている方もいるかもしれませんが、最近の車では暖機運転は不要になっています。暖機運転もガソリンを消費するので、エンジンをかけてすぐ出発しても問題ありません。

 

4:不要な荷物を積まない

2502_2_4.png 重いものを運ぶには大きな力が必要になり、その分燃料を消費します。そのため必要のない荷物はこまめに降ろすようにしましょう。例えば100kgの荷物を載せて走ると、3%燃費が悪化すると言われています。車の燃費は空気抵抗にも敏感なため、ルーフキャリアなどの外装品は使用しない時は外しておきましょう。荷物は必要な物だけを積み込み、積み込み時はできるだけ車の中央に重心を低く保つようにしましょう。

 

5:タイヤの空気圧をこまめに確認する

2502_2_5png.png タイヤには車によって燃費や乗り心地などのバランスが良くなる「指定空気圧」が決まっています。タイヤの空気圧が適正値から不足すると、市街地で2%、郊外で4%燃費が悪化すると言われています。また、燃費悪化以外にもパンクやハイドロプレーニング現象が起こりやすくなり、重大な事故につながる可能性もあります。

空気圧は1か月で5%ほど低下するため、チェックを習慣化させておくことが大切です。空気圧はガソリンスタンドやカー用品店ですぐに点検でき、指定空気圧より低い場合には補充してもらえます。なお、指定空気圧は運転席側のドア開口部や取扱説明書などに記載があります。

タイヤ以外にもエンジンオイルやオイルフィルタなどの交換部品を定期的に交換することも燃費改善に繋がるので、車の定期点検を忘れずにお願いします。

 

6:エアコンの使用方法に注意する

2502_2_6png.png 夏場のエアコン使用時には温度設定に注意しましょう。エアコンの冷風はコンプレッサーという装置で作られ、その動力はエンジンです。そのため、冷房を使用するとエンジンにも負担がかかり、燃料を多く使うため燃費は悪化します。最近の夏は酷暑が続くので難しいかもしれませんが、無理のない範囲で設定温度を高めにしましょう。ちなみに暖房は冷却水がエンジンから受け取った熱を利用して温風が作られるため、燃費にほぼ影響はありません。

 

7:渋滞を避け、余裕を持った運転をしよう

2502_2_7.png 業務で車を使用する場合、約束の時間から逆算して出発することが多いと思います。出かける前には渋滞・交通規制などの道路交通情報を確認、地図やナビでのルート確認を行いましょう。例えば1時間のドライブで道に迷い、10分間余計に走行した場合、17%ほどガソリン消費量が増加するとされています。そして、出発してからもナビやラジオなどで最新の交通情報をチェックし、燃費と時間を無駄にしないようにしましょう。

 

自分の燃費を知ろう

 ここまで燃費を抑える運転方法をお伝えしましたが、燃費を改善するためにはまず現在の燃費を知っておく必要があります。日々の燃費を知れば、低燃費運転の効果を実感しやすくなります。

現在の燃費を知るには車に装備されている燃費計エコドライブ支援機能を活用しましょう。また、燃費を計算する簡単な方法として「満タン法」があります。

この計算で、ガソリン1リットル当たりで走れた距離を知ることができます。

また、車をどのように使ったか、どのような道を走ったかも参考にすると、燃費のいい走行条件を知ることもできます。

 

最後に

 ガソリン価格は当面高値を維持していく見通しと言われています。価格高騰が続く中、営業活動など生活を維持するためにガソリンを全く使わないというのは難しいでしょう。そのためには燃費を改善して、少しでも効率よくガソリンを使う工夫をする必要があります。

燃費に優しい運転は環境だけでなく、人にも優しい運転だと言われています。同乗者が安心できる安全な運転は、交通事故の削減にもつながります。心がけひとつで誰にでも始められる運転を習慣にして、お財布にも人にも優しい運転を目指しましょう。

参考)

https://tireworldkan.com/storeblog/?p=29057

https://www.sol.r-kyoto.co.jp/column/gasolin-setsuyaku/

デンソーテン様との共催セミナー開催 - Information

このたび株式会社デンソーテン様と合同セミナーを開催することになりました。
総務部門等車両管理をされている方、安全運転管理者の方に向けたセミナーとなっております。

開催日時:2025年3月13日(木)10:00~11:00 
本セミナーは「Zoom」を使用したオンラインセミナーです。
お手元にPCとインターネットの環境があれば、ご自宅や職場、遠隔地からでもご参加いただけます。
詳細は下記バナーからご確認ください。

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新たな移動手段!グリーンスローモビリティとは - くるまが

 脱炭素社会を目指す日本のこれからの地域交通における活用が期待されているグリーンスローモビリティをご存じでしょうか?国土交通省はこのグリーンスローモビリティを「時速20km未満」で公道を走ることができる「電動自動車」を活用した「小さな移動サービス」であると定義付けしています。今回はそんな環境にやさしくまた地域活性化も期待される新たな移動手段、グリーンスローモビリティについてご紹介いたします。

 

グリーンスローモビリティとは

 2015年に採択されたパリ協定に基づき、21世紀後半には温室効果ガス排出の実質ゼロが国際的枠組みとして目指されています。日本では、この低炭素社会の実現のために、環境政策を契機に経済・地域などの諸課題の同時解決を図るような「環境・経済・社会の統合的向上」を具体化した取組が求められているところです。

 国土交通省では、この「環境・経済・社会の統合的向上」の考え方に基づき、高齢化が進む地域での地域内交通の確保や、観光資源となるような新たな観光モビリティの展開など、地域が抱える様々な交通の課題の解決と、地域での低炭素型モビリティの普及を同時に進められる「グリーンスローモビリティ」の推進を行っています。グリーンスローモビリティの導入により、地域が抱える様々な交通の課題の解決や低炭素型交通の確立が期待されています。

 ①時速20㎞未満

2502_1_1.png 日本では、道路運送車両の保安基準は道路運送車両法によって定められていますが、最高時速20km未満の車両は、同法の規制が一部緩和されるため、例えば、窓ガラスがなくても公道を走行することができますし、シートベルトやチャイルドシートの装着も免除されます。なお、シートベルト等についてはあくまでも免除されるだけであり、地域の必要性に応じて装着することを妨げるものではありません。

② 電動車を活用

2502_1_2.png グリーンスローモビリティは全て電動車を活用することとしており、環境に優しいエコなモビリティと言えます。なお、充電される電気に再生可能エネルギーを活用する場合、CO2フリーのモビリティとなります。

③小さな移動サービス

2502_1_3.png 「小さな」移動サービスとは、鉄道やバスといった従来の公共交通ではカバーできなかった、「自宅からバス停まで」というような短距離のきめ細かな移動サービスを意味しています。ただしマイカーとしての利用は含みません。 従来の公共交通は「はやく・時間通りに・遠くまで」の移動を支援するものでしたが、グリーンスローモビリティは「ゆっくりと・余裕をもって・近くまで」の移動を支援します。

 

グリーンスローモビリティのメリットとデメリット

 グリーンスローモビリティは電動車であるため、沿道環境への影響が小さく、二酸化炭素排出を低減できるうえ、再生可能エネルギーによる電力を活用すれば更なる低減効果が見込めるエコな移動サービスです。充電に必要になる電源は車両によって異なりますが、AC100V または AC200V で充電ができます。また、ソーラーパネル充電装置を屋根にオプションで設置可能な車両もあり、晴れた日には、バッテリーの約半分の電力を走行しながら補うことができます。

2502_1_4.pngまた、グリーンスローモビリティはゆっくり走ることで景色を楽しめるので、観光目的でも活用しやすい移動サービスとなります。例えば、広島県福山市ではグリーンスローモビリティの運転者がガイドとして地域を案内しているという実例があります。また、低速運行で、かつガソリン車等と比較して走行音が静かで、車種によっては車内外がドア等によって仕切られていないことから、車内はもちろん車外とのコミュニケーションがとりやすく、地域コミュニティの活性化や、来訪者と地域住民との交流にも寄与します。

2502_1_5.png一方で、低速が特長であるグリーンスローモビリティを導入する上でのデメリットの1つは、他の自動車等(特に後続車両)へ影響を及ぼす可能性があるという点です。道を譲るための退避スペースがある等、低速でも他の交通に支障をきたさないようなコースを設定することが必要です。実際に、石川県輪島市や群馬県桐生市などグリーンスローモビリティを導入している地域では、他の自動車等と共存し、地域の多くの運転者の方からも受け入れられています。

 

まとめ

 本コラムでは地域の新たな移動手段として注目されているグリーンスローモビリティについてご紹介させていただきました。グリーンスローモビリティは全国で導入実績が増えており、現在も様々な場所で本導入に向けた実証実験が進んでいます。公共交通基盤が整っていない地域や観光地などでの導入が多いですが、東京都の豊島区や三鷹市などの比較的都心部での実証実験も行われています。これらの地域は住宅街の道が狭く、バスが入れないという課題を抱えており、小型のグリーンスローモビリティが導入されれば徒歩や自転車でしか行くことができなかった場所にも楽に行けるようになります。近い将来、グリーンスローモビリティがバスや電車と並ぶ新たな公共交通として利用される日も来るのではないでしょうか。

 

テレマティクス「Offseg」販売取扱いスタート! - Information

 このたび弊社は通信型ドライブレコーダー「Offseg」の取扱いを開始いたしました。
 「Offseg」はAIとクラウドで車両管理を支援し、車両管理における「トラブル」「事故」「ムダ」をふせぐをコンセプトとした通信型ドライブレコーダーです。

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1. 製品の特徴と利点

 1:360°録画

Offsegは車両の周囲を約360°録画し、事故やトラブルの際に重要なエビデンスを提供

 2:AIによる事故リスク検出

AIが事故リスクを検出し、ドライバーと管理者に自動で警告・通知

 3:データの安全な保存

録画データは内蔵メモリーに保存され、SDカードのように抜き出せないため、不正を防止

 4:管理の効率化

ダッシュボードで記録情報を一元管理し、日報・月報や安全運転のe-learning教材を自動作成・配信

2. 導入のメリット

 1:業務効率の向上

操作が簡単で、日常の業務効率が格段に向上

 2:安全運転の促進

事故リスクの検出と警告により、安全運転を促進

 3:コスト削減

事故やトラブルの際のエビデンス提供により、保険料や事故対応コストを削減

3. サポートとサービス

 1:充実したサポート

導入から運用まで、充実したサポート体制

 2:カスタマイズ可能

企業のニーズに合わせたカスタマイズが可能

詳しくは下記バナーからホームぺージをご覧ください。

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ホクショー株式会社 - キムラユニティーのカーリース-unicar

「unicar」で点検管理の手間を削減
社会問題にも貢献できる、キムラユニティーのリースカーサービスのおすすめポイント

unicarの取組みに賛同いただき、PoCに参画いただいているホクショー名古屋支店様。
PoC参画に至った経緯や導入後の変化、unicarへの要望などについて、同社の深山様、小池様に詳しくお話を伺いました。

―― はじめに、御社の事業内容をお聞かせください。

ホクショー株式会社 深山様

弊社は、倉庫や物流施設における入荷・荷揃え・出荷まで、また様々なメーカー工場内の物流システム及び搬送設備の企画・販売・製造・施工・サービスまでを一貫して行っているメーカーです。

―― unicarのPoCにご賛同いただいたきっかけ、また期待感についてお聞かせください。

ホクショー株式会社 小池様

キムラユニティー様よりunicarサービスをご紹介いただき、サービス内容に共感できました。
スケジュール点検の社内案内や日程調整等、社用車の点検に関わる手間が減ることを期待しておりました。

「整備の空洞化」という社会課題に貢献できるサービス

ホクショー株式会社 小池様名古屋支店 業務課 主任 小池様

―― unicarを導入後の感想についてお聞かせください。

この半年でunicar点検の連絡を1度も受けなかったので、点検に関しての日程調整を1度もしなくて良くなったのは驚いています。
ただ今まで2ヶ月に1回点検してもらっていたものが、半年に1回程度の回数になり、今までが実施しすぎていたのかもしれませんが、減り過ぎて大丈夫かなと思うこともあります。

ホクショー株式会社 深山様

導入前に思ったことは、リース契約の保守・点検サービス条件は「隔月のスケジュール点検」となっていたので、走行距離に応じた点検頻度になることについては正直「これってメリットあるのか?」と戸惑いがありました。
しかし、弊社の場合北陸や長野方面など遠方を担当する人もあれば、近郊や三河方面を担当する人もいたりと、走行距離や使用頻度が異なるのが実態です。
また新聞やNewsでは自動車整備士の不足による「整備の空洞化」問題が深刻化していることも知っていましたし、必要な時に、利用状態に応じた的確な点検を行っていただくことで、社会問題への貢献にもなりますし双方にとっても良いだろうと思っております。

労働安全衛生の観点でも役立つ

ホクショー株式会社 深山様取締役 名古屋支店 支店長 深山様

―― unicarを導入して変化した事はありますか?

実は、コロナ禍に車両保有台数の見直しを行っております。運転記録を1日1日自分で調べて稼働率を計算しましたが数年分調べるのは大変な作業でした。今現在車両を減らすとか増やすことは考えていませんが、unicarの導入によってこの作業が不要になりましたので、今後台数や車種を検討するのに役立つと思っています。
また早朝や深夜に運転している状態も観察できるので、労働安全衛生の観点から社員の健康管理や業務指導に役立てることが容易にできるようになりました。

―― unicarのサービスに追加してほしい要素はありますか?

ホクショー株式会社 深山様

弊社の場合、主にその車両を使う社員がほぼ固定ですので、車両番号に「所属部署」と「氏名」を紐づけることができればありがたいです。
また、ただデータ記録だけではなく、(AIなどを活用し)個々の運転状態から注意や改善、指導すべきことが診断される機能が今後構築されればありがたいと思います。

―― 現場の運転手の反応はいかがでしょうか?

ホクショー株式会社 深山様

デバイスの取り付けについては、特に問題ありません。
ただトライアルだからかもしれませんが、ケーブル配線が露出していて引っ掛けてしまうこともあるようなので、固定して対応している人もいます。

リース営業、保険営業、整備スタッフの連携の良さ

―― キムラユニティーのサポート体制はいかでしょうか?

ホクショー株式会社 小池様

とても満足しております。
いつもこちらからの問い合わせ等には迅速に対応していただき感謝しています。

ホクショー株式会社 深山様

対応や体制には満足しています。先日も車検時に異常が発見され修理に数日かかるとのことでしたが、すぐに代車を用意していただき、業務に影響することなく助かりました。
また、被害を含めて稀に事故が起こることもありましたが、保険や整備の方々、営業の方々もその情報を共有されており、常に進捗の報告などフォローいただき助かっています。

キムラユニティーは、常に利用者のことを考えてくれる会社

―― キムラユニティーのリースカーサービス(unicar)を検討している方へ向けて

ホクショー株式会社 深山様

リース料金に関しては、更新や増車の際に他社からも見積りをいただくこともあります。正直なところ他社より若干高いかなと思うこともあり、過去には数台を他社にしたこともありましたが、現在それも満期時にキムラユニティーさんに変更(戻)しています。運転者や車両管理者から他社の対応について苦情が絶えなかったからです。
先にも述べたようにキムラユニティー様は営業・保守整備・保険などの情報が社内で共有されており、フォロー体制も万全で、また納車後にも営業の方にはunicarのようなサービスを提案いただいたり、常に利用者のことを考えて下さっていると感じています。すべて安心してお任せできる会社だと思っています。

雪道でのスリップ事故を防ぐには - くるまが

 冬本番になると冷え込みの厳しい朝晩は凍った路面でスリップして電柱や壁などに追突している車を見かけたことがあるかと思います。降雪時、特に凍結路面の運転はスリップしやすく、車の操作が難しいものです。今回は雪道でのスリップ事故の原因と対策、スリップが起きた場合の対処方法についてお話します。

 

雪道で事故が起きやすい理由

 雪道・凍結路で事故が起きやすいのは、晴天時とは違う路面状態に原因があります。雪や氷は圧力がかかると一瞬で溶けて水になる性質があります。車の走行で雪や氷に圧がかかると薄い水の膜がタイヤと路面の間に発生し、路面が滑りやすくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こります。雪道でのスリップの主な原因は、このハイドロプレーニング現象だと言われています。

ハイドロプレーニング現象について

 ハイドロプレーニング現象が起こると、タイヤのコントロールが効かなくなり、ハンドル・ブレーキ操作を失うため追突・衝突事故に繋がります。特に雪の降り始めは、路面に砂や土などが浮いてスリップしやすい状態になるので注意が必要です。

 

雪道を安全に走るためには

 雪道を安全に走行するために行いたい対策をご紹介します。

1:冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)の装着とタイヤチェーンの装備

2501_2_1.png 雪道走行の必需品といえば、やはりスタッドレスタイヤです。スタッドレスタイヤは夏用タイヤとは違い、低温でも柔らかさを保てる特殊なゴムでできています。このゴムが凸凹の多い凍結路や雪道でも路面に密着することで生まれる高いグリップ力が特徴です。また、氷上性能に優れており、スリップの原因となる道路とタイヤの間にできる水の膜を取り除くことで冬の路面でも安定した走行が可能となります。

 しかし、スタッドレスを履いていてもスリップの可能性がゼロになるわけではありません。雪が圧縮されてできたアイスバーンのような路面状態では冬用タイヤを履いていてもスリップする可能性があるため、より慎重な運転が求められます。さらにタイヤのコンディションも重要です。タイヤ交換時や運転前にはタイヤの空気圧、残り溝、ヒビといった状態チェックも忘れず行いましょう。

また、チェーン規制の区間では冬用タイヤを装着していてもタイヤチェーンが必要となりますので、車に装備しておきましょう。

 

2:凍結しやすい場所では慎重に

2501_2_2.png 橋の上、トンネルの出入り口付近、交差点、日陰になった場所などは、雪や氷が溶けにくい・水が凍りやすい場所です。日中は良くても、朝晩の冷え込みで再び凍結する可能性もあるので日暮れから翌朝までは特に慎重な運転が必要です。特に夜間は凍結した道路が濡れたように見える「ブラックアイスバーン」の状態に陥り、路面凍結に気付きにくいため注意して走行しましょう。

 

3:「急」のつく動作をしない

2501_2_3.png 雪道では急ブレーキ、急ハンドル、急加速、急発進といった「」のつく運転動作は禁物です。冬用タイヤは雪道でのグリップ力に優れていますが、急な動作のもとでは性能を発揮することができません。速度を落として走行することで、路面をしっかりとつかんでくれるのです。

 

4:車間距離を取り、ゆっくり走行しよう

2501_2_4.png 路面凍結に備えて走行する時は万が一スリップした時の事を考え、いつもより長めに車間距離を取り、ゆっくりとした速度で走行しましょう。凍結や積雪した道路を走り始める時は、クリープ減少を利用して静かに走り出しましょう。停止する時はエンジンブレーキを活用し、普段より早めに減速を始めて軽くブレーキを踏んだだけで停止できるようにしましょう。

 

もしも車がスリップしてしまったら

 万が一車がスリップした場合はどうすればいいのでしょうか。ここではスリップへの対処法をご紹介します。

 

1:アクセル・急ブレーキを踏まない

2501_2_5.png まずやってはいけないのはアクセルと急ブレーキを踏むことです。スリップ時はタイヤが地面をグリップしていない状態なので、アクセルを踏んでも加速しません。アクセルを踏み込んでしまうとグリップ力が戻った時に急加速することになり、前を走る車に追突したり、ハンドル操作が追い付かずカーブから飛び出す危険があります。

急ブレーキはタイヤがロックされてしまうため、グリップ力が戻った時点でさらにスリップが起きて完全に制御不能な状態に陥り、大変危険です。立て直すことは難しく、通常の方法で止まることができなくなってしまいます。スリップした時に反射的に急ブレーキを踏むと、大きな事故につながる危険が高まります。

 

2:急ハンドルは控える

2501_2_6.png スリップした時に急ハンドルを切ると、タイヤのグリップ力が戻った時いきなり思わぬ方向に車が方向転換します。スリップすると急にハンドルが軽くなるので、この時大きくハンドルを回さないよう注意してください。

 

3:パニックでも極端な動作をしない

2501_2_7.png スリップしてもパニックに陥ってアクセル・ブレーキ・ハンドルとも、極端な動作をしないことが必要です。落ち着いて状況を見極めてタイヤのグリップ力が戻るのを待つことが肝心です。多くの場合、グリップ力は少しずつ回復します。

大きくスリップした際は、車がスピンしてしまうことがあります。その場合は「カウンターステア」という動作が有効です。後輪が右側にスリップしていたらゆっくりとハンドルを右に、左側にスリップしていたらゆっくりとハンドルを左に操作しましょう。スリップが収まってきたらハンドルを少しずつ戻します。前輪がスリップすると制御がかなり難しくなりますが、普通の運転をしていればほとんどありません。

 

最後に

 冬の運転には十分な雪道対策が必要となります。冬用タイヤなどの車の装備や、運転テクニックはもちろんですが、事故を未然に防ぐ「かもしれない運転」の意識を忘れないようにしましょう。「この先、凍っている"かもしれない"」「前の車が急停車する"かもしれない"」と起こりうる危険を想定して運転することで安全に走れるようになります。また、大雪での立ち往生など非常事態に備えて雪かき道具や簡易トイレなど防災用品の車載をしておくとさらに安心です。

雪の降り具合によっては天気予報や外の状態を確認し、運転が危険だと感じた場合には運転自体を控えるという判断も大切になります。天候や路面状況などあらゆる状況を見極め、落ち着いた判断を行い、安全運転を心掛けましょう。

 

アルコールチェッカーの寿命、ご存知ですか? - くるまが

はじめに

 202312月から一定台数以上の白ナンバーの社用車を使用している企業に対して、アルコール検知器を用いた飲酒検査が義務化されて以降、検知器を利用した酒気帯びの有無の確認も必須となり、多くの企業で運用体制の構築が新たな経営課題となっているのではないでしょうか。今回のコラムでは、アルコールチェックのポイント、意外と知られていないアルコールチェッカーの寿命とその買い替え時期等についてご案内します。

 

アルコールチェック義務化の内容

アルコールチェック義務化に関する概要は下記3点です。

1)運転前と運転後の2回、酒気帯びの有無についてアルコール検知器を用いて確認する

2)酒気帯びの有無について計測結果を記録し、その記録内容を1年間保存する

3)アルコール検知器は故障や電池切れなどで使えないようなことがないよう、常時有効に保持する

 

アルコールチェッカーの寿命について

2501_1_1.png 一般家庭用向けアルコール検知器の平均寿命は1年または使用回数500~1,000回ほどとなっています。一般家庭用向けアルコールチェッカーは、センサー交換できない安価なタイプが多いため、耐用年数または使用回数を超えた時点で、アルコールチェッカーの買い替えが必要となります。取扱説明書などにも使用回数や交換時期の目安の記載がありますので、購入後に確認を行いましょう。

 

【アルコールチェッカーの交換時期について】

■アルコールチェッカーの使用回数を超えた場合

2501_1_2.png メーカーが上限としている使用回数を超えた場合、液晶画面などで買い替えまたは交換時期をお知らせしてくれます。また使用回数を超えたアルコールチェッカーは、使用できなくなりますのでご注意ください。アルコールチェッカー本体の買い替えまたはセンサー交換が必要となります。

■アルコールチェッカーの耐用年数を超えた場合

2501_1_3.png 一般的にアルコールチェッカーの耐用年数を超えた場合、使用回数のように寿命をお知らせしてくれる機能はありません。そのため、購入時期をしっかりと把握しておく必要があります。耐用年数を超えた場合、センサー精度が落ちてしまうため、正確なアルコール濃度数値を検知することができません。耐用年数を超えた場合も、アルコールチェッカー本体の買い替えまたはセンサー交換が必要となります。

 

【アルコールチェッカーの交換を怠ったらどうなるの?】

 202312月から義務化された、アルコール検知器を用いた酒気帯びの有無の確認(道路交通法施行規則第九条の十第六号)には、【アルコール検知器を常時有効に保つこと】という内容が記載されています。一部抜粋した内容は下記の通りです。

 

■道路交通法施行規則第9条の10 

六 運転しようとする運転者及び運転を終了した運転者に対し、酒気帯びの有無について、当該運転者の状態を目視等で確認するほか、アルコール検知器(呼気に含まれるアルコールを検知する機器であって、国家公安委員会が定めるものをいう。次号において同じ。)を用いて確認を行うこと。

七 前号の規定による確認の内容を記録し、及びその記録を一年間保存し、並びにアルコール検知器を常時有効に保持すること。

 

 この「常時有効」とは、アルコール検知器が正常に作動し、故障がない状態に保つという意味です。耐用年数を超えて、正確なアルコール濃度数値を検知出来ない機器を使用し続ける事は常時有効保持の義務違反に問われる可能性があります。アルコールチェックを怠った場合の直接的な罰則は現時点ではありませんが、万が一従業員が飲酒運転や酒気帯び運転をしてしまうと、企業の代表者にも罰則が科される恐れがあり、また企業のイメージダウンにも繋がりかねません。

 

【常時有効に保持するために】

 アルコールチェッカーが正常に作動し、故障のない状態を保持するために、電源が入るか、損傷がないか、取扱説明書に基づいて耐用年数はどれくらいかを把握し、定期的に故障や不具合を確認し、トラブルなく利用できる状態にしなければなりません。

 

【アルコールチェック記録簿の作成】

2501_1_4.png アルコールチェックは実施するだけでなく、その結果を適確に記録し、1年間保存しなければなりません。そのため、企業全体で協力し、管理体制を整備する必要があります。記録簿の様式は指定されておらず、紙でもデータでも構いません。また、役所や警察署への提出義務もありません。しかし、万が一交通事故を起こしてしまった場合は、提出を求められる可能性があります。そのため、確実に保管できる体制を整えておきましょう。

 

【アルコールチェック記録簿の運用方法】

2501_1_5.png 酒気帯びの有無を1年間記録する必要があるため、運転日報のフォーマットや管理方法についても検討が必要です。アルコールチェックの記録簿を運用する主な方法には「紙による保存」「データによる保存」の2つがあります。また、アルコールチェックは原則として安全運転管理者の立会いのもと実施しなければなりません。そのため、直行直帰や出張など、対面での実施が難しい場合であってもスマートフォンやカメラなどを用いて、目視できる状態を整えた上で実施する必要があります。最近ではアプリやクラウドを使った車両管理システムの導入も増えています。車両管理システムでは運転日報以外に車検点検、免許証などといった車の管理全般で役立つ機能を多く備えている場合があるので、車両管理の効率化に導入をお勧めします。

 

アルコールチェック記録簿のDX化のメリット

アルコールチェックを実施するためのITツールが多く提供されており、導入することにより以下のようなことが可能になります。

  • 測定結果の自動入力
  • クラウド上でのデータ保存
  • 規定以上のアルコール検出時の通知

 データによる運用のメリットは管理にかける手間を減らせる点です。アルコールチェックツールに搭載されている自動入力機能や通知機能を活用すれば、運転者の手間を削減し、万が一検知結果がしきい値を超えた際にも、管理者は運転者への迅速な対応が可能です。また、記録簿はデータで保管されるため、紙のような保管スペースを用意する必要がない点もメリットといえるでしょう。一方、デメリットとしてはコストが発生するという点です。ツールにもよりますが、初期費用とは別に月額利用料なども発生する場合もある為、紙による運用と比べると費用がかかります。しかし、前述した通り、ペーパーレスになる点や運転者の手間が省けるメリットを考えると大きな費用対効果が期待できます。

 

【アルコールチェック運用体制のポイント】

2501_1_6.png 運用体制を構築する際のポイントは、管理者・実施者双方にとってなるべくシンプルに行えるようにすることです。アルコールチェックの手順や管理があまりに複雑であった場合、チェック作業が形骸化してしまい、結果として飲酒運転が発生する事態にもなりかねません。以上のような事態を防ぐためにも、できるだけシンプルに行える運用体制を構築し、もしどうしても複雑化してしまうようであれば、ITツールの利用なども検討しましょう。

 

最後に

 この記事では、アルコール検知器を常時有効に保つためのポイントやアルコールチェックの運用や体制についてご案内しました。アルコールチェックの義務化は、企業の運転者の安全を守るだけでなく、企業全体のリスクマネジメントにもつながる重要な取り組みとなります。

 弊社が運営するクラウド型車両管理システムKIBACO では202411月からアルコールチェッカーとの自動連携が可能となりました。検知結果を自動でKIBACOの入力フォームへ連携するため、運転者が測定結果を手入力する手間を削減でき、同時に誤入力と虚偽報告も防止します。さらに測定中の車両使用者の顔写真を自動撮影しKIBACOへ送信できるため、撮影の手間も不要です。
 また、日報と点呼記録をクラウドで一元管理でき、紙の回収・保管が不要となるため、管理者様の負荷を軽減できます。万が一アルコールが検知された場合は管理者様へメール通知されるため、飲酒運転による事故リスクを未然に防止する事も可能です。
 アルコールチェック運用体制に関するお悩み事や、WEBシステムをご検討中でしたら、下記お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

URL: https://www.carmanagementservice.com/form/inquiry.html